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| 古くからの温泉宿。井上靖が小説「海峡」の終幕を、この宿と風間浦の海に求めた。後楽園球場の照明の中に見たあの渡り鳥が、今もこの海峡の闇の中に突入している。
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![]() ▲海に臨む浴室で― |
下風呂温泉は下北半島北通海岸にある唯一の温泉です。室町の昔より湯本と呼ばれて刀槍の傷跡に卓効があるとして遠く北海道・秋田・岩手・津軽からの入湯者で賑わったと伝えられています。下風呂とはアイヌ語のシュマ(岩)フラ(臭い)からきたもので名の如く町全体に硫黄の香が立ちこめています。 | ||
| 井上靖氏の小説「海峡」の最終舞台にもなり、特に夏から秋にかけてはいさり火をながめながら、旅の一夜をゆっくりすごす事ができます。 効能:疲労回復、神経痛、リウマチ、打身、傷、婦人病、冷え、ぢ、子宝、糖尿病、血圧、その他 |
▼雪の降り積もる浴槽に沈んで―![]() |
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▼海峡、北海道の見えるお部屋で―![]() |
「ああ、湯が滲みて来る。本州の北の果ての海っぱたで、ゆきの降り積もる温泉旅館の浴槽に沈んで、俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる。なぜこんなところへ来たのだ・・・・・・ 杉原は詩人になっていた。」 |
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| 『海峡』(昭和34年) | |||